活動計画の説明と検討の様子(左:生産環境班、右:食品・経営班)

 4月24日(金)に、「郡山市園芸振興センター」(逢瀬町)にて、2026年度の現地計画検討会を行いました。検討会には、郡山市からは農業政策課、農業生産流通課、スポーツ振興課の方々、ならびにこれまでもご指導を頂いている地元老舗の安積野・菓子処「平田屋」の平田清喜さま(2025年11月に和菓子処四郎治徳庵を開業)にもご参加をいただきました。

             発表前の最終打ち合わせ(左は則藤先生)

 郡山の実習は、二つのグループに分かれて活動をしております。ひとつは「生産環境班」、もうひとつは「食品・経営班」です。

<1> 生産環境班

 今年度とりくむシカ害の調査についてご説明を致しました。ニホンジカの個体数増加、生息域拡大が全国各地で進んでいます。林業では、スギやヒノキの樹皮や苗木の食害による生育不良、森林の下層植生の荒廃による土壌流失、治水機能の低下などが懸念されています。農業では、農作物(水稲・野菜・果樹など)の食害による収量低下、および農業者の各種の負担増大などの被害が生じます。郡山市でも、主に市西部で、シカによる被害が確認されており、今後のさらなる増加が懸念されています。
 農林業へのシカ対策としては、個体数の増加の抑止が最も重要です。郡山市でも、シカの個体数が増加する前に、個体数の増加を抑止することが最も効率的だと考えられます。生産環境班の学生チームからは、今年度の調査計画として、簡易なチェックシートを用いた被害状況の地域ヒアリング、林地を対象とした食害痕跡の現地調査などの概要をお話ししました。また11月以降は調査結果をもとに、データ解析を進めながら、郡山市における地域の実情ごとの対策を提案する構想をお話しました。当面は、国の森林総合研究所の専門家のご指導なども頂きながら、基礎的な知見を深めながら、調査計画を磨きあげてゆく予定です。
 郡山市の農業政策課・農業生産流通課の皆様からは、農業は「新規就農者を含めた農業者の切実な想いを汲みながら、連携をしてほしいこと」、林業では「熱海地域でより被害が出ていること」「広葉樹の若芽が特に食べられていること」など、郡山市における被害の現状を具体的に教えて頂き、活発な意見交換をさせて頂くことができました。

        生産環境班による「シカ害の調査計画」の発表の様子

<2> 食品・経営班(商品開発班)

 食品・経営班では、郡山市の農作物を活用した商品を通じて、郡山市の農作物、ひいては郡山市の魅力を幅広くPRしてゆくことを目指した取り組みを目指しています。
 郡山市は、バスケットボール(福島ファイアーボンズ)やバレーボール(デンソー・エアリービーズ)のプロチームが本拠地としており、全国の沢山のファンが試合を見に郡山市に来てくださいます。また全国各地での試合は、郡山市をPRできる機会として捉えることもできます。そのようなビジネスチャンスも視野に入れながら、地元老舗平田屋の平田清喜さまのご意見も頂きながら、菓子の商品開発に取り組んでゆく構想をお話しました。商品開発の候補となる菓子としては、どら焼き、シュークリーム、水まんじゅうなど、複数の可能性を検討しましたが、平田さまからは、加工性・保存性・衛生面などの専門的視点から、様々なご意見をいただきました。また郡山市のスポーツ振興課の皆様からも、スポーツ振興ならではの課題、特にスポーツ観戦者のニーズなども教えていただきました。
 多角的なご意見を頂く中で、「どら焼き」の可能性を見出しました。今後の課題としては、郡山の食材を活用しながら、どら焼きの餡と皮の検討、ならびに商品(包装を含)のデザインの検討を進めて行く予定です。どのような工夫をすれば、”郡山ならでは”の”郡山らしい”商品となるのか、検討をしてまいります。

          食品・経営班による「郡山市の商品開発」の発表の様子  

 最後に、現地計画検討会のご参加いただきました郡山市の皆さま、ならびに平田清喜さまに、心より感謝申し上げます。

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